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企業インタビュー:北川電機株式会社 代表取締役 北川 秀秋


北川電機株式会社は、東京都調布市に所在するトランス(変圧器)とその周辺機器を製造する企業です。
今回、北川電機様ご協力のもと、電気通信大学(以後、電通大と呼ぶ)の社会人学生が企業の課題解決に臨む課題解決型授業(※)を無事終えることができました。そこで、授業に参加頂いた北川電機株式会社 代表取締役の北川秀秋様に、授業に協力する企業側の立場からのお話を伺いました。授業を通して見た学生の様子や、地域企業としての大学との関わり方に至るまで、幅広く話をお聞きすることができましたので、ぜひ最後までご覧頂ければと思います。

※電気通信大学 先端工学基礎課程(夜間主)社会人コースの産学連携科目「技術課程演習Ⅱ」において、
2015年度後学期に開講されたもの。

【インタビュー参考情報:北川電機様にご協力頂いた授業の様子】
初回、課外授業の様子
中間発表、最終発表の様子

 

インタビュー

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山田(インタビュアー)
この度は、電通大の課題解決型授業にご協力頂きまして、ありがとうございました。
今回、はじめて当授業にご協力頂きましたが、まずは授業を通して感じられた率直な感想をお聞かせ頂けますでしょうか。
北川
まず、はじめに感じたのは授業に参加された電通大の社会人学生さんたちが本当に立派だということです。全員が昼間に仕事を持ちながら夜間に大学で授業を受けており、そのようなハードなスケジュールを既に2年半もこなしているということで、自分に置き換えるととてもできないと感じました。

そして、授業では「弊社がこれから先5年間に行うべき施策」について学生さんたちに提案して頂きましたが、全員の眼差しが真剣そのものであったため、私も緊張感を持って真剣勝負で臨みました。また、限られた時間の中でまとめ上げるという、成果意識の強さも感じました。
途中の中間発表では各チームの完成度に差があり、正直なところ最終発表へ向けて不安もあったのですが、結果的には全チームが最終発表までの短い期間でまとめ上げてきた点は見事でした。また、内容としてもいずれのチームも興味深い内容で、一部のチームのプランは実現性も高いと感じました。
山田
各チームの発表それぞれに特徴がありましたね。
北川
5つのチームからそれぞれ違う提案が出てきた点は意外でした。正統派のチームもあれば、一歩違う路線から攻めるものもあり、バラエティに富んでいて面白いと思いました。学生さんたちの年齢も20代から30代くらいまで幅広かったことから、世代間の考え方の違いなどが有意義な方向に出たのではないかと思います。
山田
特に今回は御社の社員も学生のひとりとして授業に参加していましたが、その点はいかがだったでしょうか。
御社にご協力頂いた授業に、偶然御社の社員が電通大の学生としていたというのは、中々めずらしい例ではあったと思いますが。
北川
彼は会社ではとても無口で、中々自分の考えを話してくれないのですが、仕事に対する姿勢は真面目で強い責任感を持っています。今回の授業で彼の学生としての側面をはじめて知ることができたわけですが、発表でも自分の役割を果たし、深く思考している姿を見て、頼もしく思えました。
山田
会社とはまた違った側面を見ることができて、本人の大学での成長も見られたというのはうれしいですね。

ちなみに、この学生は既に御社で仕事をしながら大学に通う生活を続けていますが、社員が大学に通うことに対して、企業側の立場としてはどのようにお考えでしょうか?
北川
弊社では今回授業に出席していた学生とは別に、電通大の博士課程に通っている社員もいるのですが、本人が大学に通いたいと言うのであれば弊社としては全く問題なく行かせます。
その博士課程の彼の場合は中途で弊社に入社してきたのですが、前の会社にいた頃から電通大に通っていて、大学も職場も家も近くなるということで弊社を選んだということもあるようです。
山田
なるほど、そのような経緯で入社してくる社員の方もいるんですね。
また、大学も職場も住まいも近いというのは生活上良いですね。
北川
この社員の場合は大学院生のため授業は土日だけですが、社会人で大学に通うのであれば、今回の授業に参加していた社員のように電通大の夜間主コースはぴったりかなと思います。
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山田
そうですね。特に御社のように、同じ地域の会社で働きながら同じ地域の大学に通えるのであれば、卒業もしやすいと思います。

ちなみに、御社は社員の方が大学や大学院に通っている以外にも、電通大と様々な関わりを持っていらっしゃると伺っておりますが、その点も詳しくお聞かせ頂けますでしょうか。
北川
はい。
電通大とは2009年の技術経営実践スクールに私が参加したことがご縁で、その後4年間弊社社員も参加させて頂きました。さらに、産学官連携センターやキャンパスクリエイト(電通大技術移転機関)との交流、事業協力会の参加、就職説明会の参加など、非常に懇意にさせて頂いております。
山田
インターンシップも毎年受け入れて頂いていますね。
北川
そうですね。弊社のインターンシップは現場でつくる体験と事務所で設計する体験とどちらもやるので、学生たちからはお世辞半分かもしれませんが、すごく評判いいんですよ。
山田
今回の課題解決型授業においても課外授業として御社に学生たちをお連れしたところとても評判が良かったので、インターンシップの評判が良いのも納得です。

ただ、今回の授業もインターンシップもそうですが、産学連携の教育プログラムとなると、どうしても大学側から企業様にお願いしてばかりとなってしまい、恐縮に感じている点もあります。
北川
その点については、実は電通大と様々な関わりを持たせて頂いていることで、間接的に結構プラスになっている面も多いんですよ。

例えば、採用する際の学生さんや、新しくお付き合いする企業さんが、弊社のフェイスブックを通してこのような大学との活動を見てくれていて「色々なことをやっているんですね」とお話を頂くことも多いですし、また補助金を申請した際に都や国の関係の方などが弊社を調べた際に見てくれていることも意外とあるようです。
山田
そうした大学との活動を様々されている企業ということで、他の企業の方や自治体の方などが安心する面もあるのでしょうか。
北川
はい、そういった大学との連携や、企業同士の連携などにも積極的であると評価してくれていると感じます。
山田
それは、電通大が国立大学であることも影響しているのでしょうか。
北川
そこはすごく大きいと思います。
山田
そうなんですね。もし電通大が国立大学であることが企業様にとってメリットになるのであれば、電通大としてもそういった強みを理解して、もっと積極的に地域の企業と連携するということが必要かもしれませんね。
北川
そうですね。
大学側と企業側双方の話にはなりますが、企業側としても地元のつながりとしてもう少し大学とつながってもいいのではないかと思います。
また、商工会も電通大とのつながりを模索していますが、大学とつながるには共同研究くらいしかパッと思いつく人がいないため、そうした時にもう少し違う連携の仕方もあるのかなと思います。
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山田
そうした多様なつながりが大学と企業で広がっていくといいですね。
北川
そうですね。
山田
わかりました。

それでは、今回は授業にご協力頂いた際のお話から、企業と大学相互の関わり方という面まで話が及びましたが、地域に所在する企業と大学同士、引き続き良い関係を継続させて頂ければありがたく思います。

今回はインタビューにご協力頂き、ありがとうございました。
北川
ありがとうございました。

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